福岡は、日本の大都市のなかでいちばん「近い」街です。福岡空港から地下鉄で天神まで十分あまり。荷物を置いて、その日のうちに屋台に座れます。
韓国・台湾・香港からは週末で来られる距離にあり、リピーターが多いのも福岡の特徴です。二度目、三度目の旅行者は、もう太宰府には行きません。彼らが探しているのは、地元の人が普通に行く場所です。
屋台は「入り方が分からない」場所
福岡といえば屋台ですが、外国人旅行者にとってこれは難易度の高い場所です。
席は数席しかありません。相席が前提です。値段が表に出ていない店があります。何を頼めばいいのか、いつ帰ればいいのか、どのくらいの時間いていいのか。どれも書いていません。
結果として、屋台の前を歩いて写真を撮り、チェーン店で食事をして帰る旅行者がたくさんいます。
隣に座れる人が一人いれば、この夜はまったく違うものになります。あなたがやることは三つだけです。
- 混む時間を外して連れて行く
- 何を頼むか一緒に決める
- 会計の目安を先に伝えておく
これだけで、旅行者にとっては一人では絶対にできない体験になります。
ラーメンの注文が、実は説明を要する
替玉という仕組みそのものが、日本以外にはありません。麺を先に食べ切って、あとから追加する。この順番を知らないと、そもそも替玉を頼むタイミングが分かりません。
麺の硬さも同じです。バリカタ、ハリガネ、粉落とし。何がどう違うのかは、頼んで食べてみないと分かりません。「今日はバリカタにしてみましょう」と言える人がいるだけで、ラーメン一杯が体験になります。
福岡は、街の外にすぐ出られる
福岡でいちばん見落とされているのはここです。
糸島は天神から一時間かかりません。海沿いのカフェと、牡蠣小屋と、夕日。能古島はフェリーで十分ほどです。どちらも、福岡に二泊する旅行者が「行く時間がない」と思い込んでいる場所です。
距離感は地図では伝わりません。「一時間で海に着きます」と言えるのは、そこに住んでいる人だけです。
英語以外の言語が効く街
福岡はアジア圏からの旅行者の比率が高く、英語が第一言語でない旅行者が多く来ます。
つまり、韓国語や中国語が話せる人にとっては、福岡はかなり有利な街です。英語が得意でなくても構いません。プロフィールの言語欄は必ず埋めてください。英語圏以外の旅行者にとっては、そこが決め手になります。
逆に、英語も他の言語も自信がないという人も心配は要りません。訪日旅行者の多くにとって英語は第二言語なので、ゆっくりした簡単な英語のほうがむしろ通じます。
福岡で案内できるもの
- 中洲・天神の屋台。座り方、頼み方、帰り方。
- もつ鍋、水炊き、ごまさば。福岡でしか普通に食べられないもの。
- 柳橋連合市場や商店街。観光地ではない、買い物の場所。
- 糸島、能古島、志賀島。半日で行って帰れる範囲。
- 屋台のあとの締め。ラーメンか、うどんか。福岡では意見が分かれます。
制度の確認
資格は要りません。2018年1月4日施行の改正通訳案内士法により業務独占規制が廃止され、通訳案内士の資格がなくても報酬を得て外国人観光客を案内できます。「全国通訳案内士」と名乗ることだけができません。
副業として行う場合、会社員なら給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。判定は売上ではなく、必要経費を引いた所得で行います。20万円以下でも住民税の申告は別途必要です。
プロフィールの作成は無料です。住んでいるエリア、話せる言語、案内したいこと。福岡は競合が少なく、街の規模のわりに案内できる人が足りていません。
Frequently Asked Questions
韓国語や中国語しか話せません。福岡で登録できますか?
できます。福岡は韓国・台湾・香港からの旅行者が多く、英語より通じる場面があります。話せる言語はプロフィールに必ず書いてください。英語圏以外の旅行者にとっては、それが決め手になります。屋台に旅行者を連れて行くとき、気をつけることはありますか?
席数が少ないので混む時間を外すこと、値段が表に出ていない店があるので先に確認しておくこと、会計の目安を旅行者に伝えておくこと。この三つで、一人では絶対にできない体験になります。福岡で案内するのに資格は必要ですか?
必要ありません。2018年1月4日施行の改正通訳案内士法で業務独占規制が廃止され、資格がなくても報酬を得て外国人観光客を案内できます。「全国通訳案内士」と名乗ることだけができません。福岡は街が小さいので、案内することが少ないのでは?
街の外にすぐ出られるのが福岡の強みです。糸島は天神から一時間かかりませんし、能古島はフェリーで十分ほどです。二泊する旅行者の多くが「行く時間がない」と思い込んでいます。距離感は地図では伝わりません。
