「英語はある程度わかるけれど、話すのは自信がない」——これが、ガイドの副業に興味を持ちながら始めない人の、いちばん多い理由です。
結論から書きます。必要なのは英語力ではなく、一緒に歩けることです。 そして旅行者が本当に困っているのは、あなたが思っている場所ではありません。
旅行者が求めているものは通訳ではない
考えてみてください。東京に来た旅行者が困るのは、どんな場面でしょうか。
美術館の解説を訳してもらうこと、ではありません。それは音声ガイドとスマホで足ります。彼らが実際に詰まるのは、こういう場面です。
- 券売機が日本語だけで、どのボタンを押せばいいかわからない
- 店に入っていいのか、予約が必要なのかがわからない
- 6席しかない店の暖簾をくぐる勇気が出ない
- 温泉の作法がわからず、結局行かない
- 「地元の人が行く場所」を検索しても出てこない
どれも語学力の問題ではありません。その場で判断できるかどうかの問題です。そしてそれは、そこに住んでいる人なら誰でも持っている能力です。
実際に必要な英語のレベル
現実的な目安を書きます。
| できること | 必要か |
|---|
|---|---|
| 簡単な質問に答える(「これは何ですか」「いくらですか」) | 必要 |
|---|---|
| 待ち合わせ・時間・場所のやりとり | 必要 |
| 好みを聞き取る(「辛いものは大丈夫?」) | 必要 |
| 歴史や文化を詳しく説明する | あると良い |
| 冗談や早口の雑談についていく | 不要 |
| 訛りの強い英語を完璧に聞き取る | 不要 |
中学・高校で習った英語がだいたい思い出せて、単語を並べて言いたいことが伝えられるなら、それで足ります。TOEICのスコアを聞かれることはありません。
完璧でないほうがうまくいく場面もある
意外に思われるかもしれませんが、これは本当です。
Roaviに来る旅行者の多くは、英語が母語ではありません。ヨーロッパ、南米、東南アジアからの旅行者にとって、英語は第二言語です。ネイティブ同士の速い会話より、お互いにゆっくり、簡単な単語で話すほうが通じます。
流暢すぎない英語は、相手にとっても話しやすい英語です。
翻訳アプリを使っていい
これも遠慮する必要はありません。スマホの翻訳を使いながら案内している人はたくさんいます。旅行者もそうしています。
大事なのは、その場に一緒にいて、判断してあげられることです。「この店は今の時間なら入れる」「そっちは観光客向けだから、こっちにしよう」——翻訳アプリにはできないのは、そこです。
それでも不安なら、こう始める
いきなり一日案内する必要はありません。
1. 短い時間から始める 2〜3時間の街歩きなら、話し続ける必要がありません。歩いて、食べて、写真を撮る時間のほうが長くなります。
2. 自分の得意な場所に限定する プロフィールに「この街のこのエリアなら詳しい」と書けば、そこに興味のある人だけが来ます。何でも案内できる必要はありません。
3. できないことを先に書いておく 「歴史の詳しい説明は苦手ですが、地元の飲食店には詳しいです」——正直に書いてあるプロフィールのほうが、期待のずれが起きません。結果として評価も高くなります。
まとめ
英語が完璧でないことは、この仕事の障害になりません。障害になるのは、完璧でないと始められないと思い込むことです。
旅行者が探しているのは通訳ではなく、その街に住んでいる人です。それはすでにあなたです。
Frequently Asked Questions
外国人観光客を案内するのに、どのくらいの英語力が必要ですか?
簡単な質問に答えられ、待ち合わせの時間と場所をやりとりでき、相手の好みを聞き取れれば足ります。歴史や文化の詳しい説明、早口の雑談への対応、強い訛りの完全な聞き取りは必要ありません。中学・高校で習った英語が思い出せて、単語を並べて意思疎通ができるレベルが目安です。TOEICのスコアは聞かれますか?
聞かれません。旅行者が見ているのはプロフィール、写真、レビュー、話せる言語です。スコアを掲載する欄もありません。案内中に翻訳アプリを使ってもいいですか?
問題ありません。実際に使いながら案内している人は多く、旅行者側も使っています。重要なのはその場に一緒にいて判断できることで、それは翻訳アプリにはできない部分です。英語が流暢でないことは不利になりませんか?
必ずしも不利ではありません。Roaviに来る旅行者の多くは英語が母語ではなく、ヨーロッパ、南米、東南アジアからの旅行者にとって英語は第二言語です。お互いにゆっくり簡単な単語で話すほうが通じる場面は多くあります。
